ポストマンに対するヘルプディフェンス


LastUpdate 98/7/16


 ポストマンは、1人ではディフェンスすることのできないポジションでなので、常にチームメイトからのヘルプを期待することによってディフェンスをする。ポストマンのディフェンスは原則としてオフェンスの前に立ち、後ろはチームメイトのヘルプによって守る。しかし、オフェンスの後ろからつかなければならない状況では、ポストマンがボールを受けた後、ボールマンに対してボールラインの原則に従ってヘルプに来るアウトサイドマンとダブルチームを行い、アウトサイドにパスをさせる。そこからポストマンの前にディフェンスが出ることによってプレッシャーのあるディフェンスを続ける。


ハイポストにフィードされた状況

 図4-12〜19は、ハイポストにフィードされたときのディフェンスの対応とポストマンからアウトサイドマンにパスが返されたときの動きを示している。図4-12〜14はハイポスト中央、図4-15〜19は左ハイポストの場合を示している。

   
図4-12   図4-13   図4-14

 #1がハイポストの中央にいる#5にパスしたとき、×1と×2はボールマンに対してプレッシャーをかけるためにダブルチームする。×3は#5のドライブインに対するヘルプのために、ミドルポストまで下がる(図4-12)。

 #5が#3にパスを出したとき、×3はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の左斜め前方で#5のディフェンスをする。×1は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#1へのパスをディナイする。×2と×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#2と#4のディフェンスをする(図4-13)。

 #5が#1にパスしたとき、×1はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の左斜め前方で#5のディフェンスをする。×2と×3は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#2と#3へのパスをディナイする。×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#4のディフェンスをする(図4-14)。

   
図4-15   図4-16   図4-17

 #1が左ハイポストにいる#5にパスしたとき、×1はボールマンに対してプレッシャーをかけるためにダブルチームをする。×2は#5が右ターンしたときサンドできるようにボールラインまで下がる。×3は#5の左ドライブインに対するヘルプのためにミドルポストまで下がる。×4はバックアップマンとしてのヘルプのために中に動く(図4-15)。

 #5が#1にパスしたとき、×1はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の右斜め前方で#5のディフェンスをする。×2と×3は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#2と#3へのパスをディナイする。×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#4のディフェンスをする(図4-16)。

 #5が#2にパスしたとき、×2はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の右斜め前方で#5のディフェンスをする。×1と×4は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#1と#4へのパスをディナイする。×3は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#3のディフェンスをする(図4-17)。

  
図4-18    図4-19

#5が#3にパスしたとき、×3はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の左斜め前方で#5のディフェンスをする。×1は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#1へのパスをディナイする。×2と×4は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#2と#4のディフェンスをする(図4-18)。

 #5が#4にパスしたとき、×4はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×2は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#2へのパスをディナイする。×1と×3と×5は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#1と#3と#5のディフェンスをする(図4-19)。



ミドルポストにフィードされた状況

 図4-20〜24は、ミドルポストにフィードされたときのディフェンスの対応とポストマンからアウトサイドマンにパスが返されたときの動きを示している。

   
図4-20   図4-21   図4-22

 #3がミドルポストにいる#5にパスしたとき、×3はボールマンに対してプレッシャーをかけるためにダブルチームをする。×2は#5が右ターンしたときサンドできるようにボールラインまで下がる。×4はバックアップマンとしてのヘルプのために中に動く。×1はボールラインの原則によりフリースローラインに位置まで下がる(図4-20)。

 #5が#3にパスしたとき、×3はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の左斜め前方または完全に前で#5のディフェンスをする。×1は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#1へのパスをディナイする。×2と×4は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#2と#4のディフェンスをする(図4-21)。

 #5が#1にパスしたとき、×1はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の右斜め前方で#5のディフェンスをする。×2と×3は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#2と#3へのパスをディナイする。×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#4のディフェンスをする(図4-22)。

  
図4-23    図4-24

 #5が#2にパスしたとき、×2はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の右斜め前方で#5のディフェンスをする。×1と×4は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#1と#4へのパスをディナイする。×3は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#3のディフェンスをする(図4-23)。

 #5が#4にパスしたとき、×4はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×2は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#2へのパスをディナイする。×1と×3と×5は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#1と#3と#5のディフェンスをする(図4-24)。



ローポストにフィードされた状況

 図4-25〜29は、ローポストにフィードされたときのディフェンスの対応とポストマンからアウトサイドマンにパスが返されたときの動きを示している。

   
図4-25   図4-26   図4-37

 #3がローポストにいる#5にパスしたとき、×4はボールマンに対してプレッシャーをかけるためにダブルチームをする。×2は×4のヘルプに対するヘルプのために下がる。×1と×3はボールラインの原則によりボールマンの方まで下がる(図4-25)

 #5が#3にパスしたとき、×3はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の完全に前で#5のディフェンスをする。×1は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#1へのパスをディナイする。×2と×4は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#2と#4のディフェンスをする(図4-26)

 #5が#1にパスしたとき、×1はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の右斜め前方で#5のディフェンスをする。×2と×3は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#2と#3へのパスをディナイする。×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#4のディフェンスをする(図4-27)

  
図4-28     図4-29

 #5が#2にパスしたとき、×2はボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×5は#5の右斜め前方で#5のディフェンスをする。×1と×4は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って#1と#4へのパスをディナイする。×3は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で#3のディフェンスをする(図4-28)

 #5が#4にパスしたとき、×4の代わりに×2がボールマンに素早く戻りディフェンスをする。×1は、×2のオフェンスにヘルプして#2のディフェンスをする。×4は#3に対して、×3は#1に対して、×5は#5に対してそれぞれ2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内でディフェンスをする(図4-29)





inserted by FC2 system