LastUpdate 98/8/16
ボールマンのディフェンスは、マンツーよりも近づいて行いドリブルをさせるようにする。
ゾーンディフェンスにおいては、素早いパスに対して全員の動きが統一できず、ノーマークを作られやすくなります。そのために、オフェンスにパスではなくドリブルを多く使わせることを狙います。ゾーン・ディフェンスの場合、2線目のディフェンスがドライブインのコースを防ぐ形で位置を取るために、抜かれてもヘルプがいるから大丈夫だよということをアピールしつつ、ヘルプのための戻りを早くすることを意識させましょう。
自分のエリアであるかどうかは関係なく最も早くマッチアップできるプレイヤーが行うということです。
ディフェンスの配置は、チームの原則によって異なり、2-1-2や1-2-2などの形で始まります。ボールマンにピックすること、ボールマンのペネトレート(ドライブインやポストへのパスイン等)に対するディフェンス、逆サイドへの展開やゴール近くへの攻めに対するディフェンスの3列のディフェンス構造を作ります。
防御陣内にいるオフェンスプレーヤーに対しては、簡単にパスを受けることができないようにオーバープレイします。また、オープンパスに対しては、3線目のプレイヤーがカバーします。
ポストアップに対して2線目のディフェンスはオフェンスの前に立ち簡単にパスを入れさせないこととアウトサイドのプレイヤーにパスを回されたときに素早くマッチアップできるように準備する必要が有ります。
マンツーマンと同じように、パスに対してはジャンプ・ツー・ザ・ボールを徹底させて、ボールのほうへ少し下がりながら素早く移動することを注意する。
ボールマンに対して、早いピックを要求しているので、3線目のディフェンスの動きが悪いとリング下などにノーマークが出来ます。これを防ぐために、パスやドリブルによるポジションチェンジで3線目になったプレイヤーはまずリング下へ動くことを意識させましょう。
ポストへパスを入れられて場合は、2−2−1の形になります。ただし、インサイドの攻めがあまりなく、アウトサイドからのシュートを主に狙うようなチームの場合は、ダブルチームに行く必要は有りません。その場で、ベンチが判断してください。
ゾーンの場合、外からの飛び込みリバウンドに弱いので、スクリーンアウトを全員に意識させるよりは、数の優位性を作ることによりリバウンドの確保を考えています。
防御陣内にドライブインしようとするプレイヤーに対しては、2線目のプレイヤーが積極的にカバーに出て、オフェンスの動きを止めます。また、そこから出されるパスに対しては、すぐに戻るか、3線目のプレイヤーが対応します。
2線目と3線目のディフェンスはオフェンスのポジションやスクリーン等のコールを常に行い、前線に対して情報を送らなければ成らない。
味方同士のコミュニケイションはディフェンスにおいて非常に重要で、プレイヤーが常に意識していなければならない技術です。ディフェンシブ・ボイスは簡単なキーワードによって行い、出来るだけ短い時間で意志疎通が行えるように練習すべきです。ディフェンスボイスによって、ディフェンスでの予測(次のボールマンへのマッチアップ、ヘルプディフェンスなど)を行うことが出来、オフェンスに対してプレッシャーを与えることが出来ます。